ボン・ボヤージュ便り

ロストバゲージ対処法

ロストバゲージに遭ったら‥

　ロストバゲージを知っていますか。飛行機で預けた荷物がどこかへ行ってしまうことを言います。　

　イタリアのミラノから、オランダのアムステルダム経由で日本に帰った時のこと。
　ミラノの空港内の航空会社のカウンターに、大阪の関空で受け取ることを伝えて荷物を預けました。にもかかわらず、荷物と引き換えにもらったバゲージ・クレーム・タグを、乗り換えの時によく見ると、最終目的地がアムステルダムの空港になっているではありませんか。慌てて空港職員に尋ねると、いったんオランダに入国して荷物を受け取り、再度預け直すしかないというのです。　

　　幸い乗り継ぎ時間に余裕があり、広い空港内を駆けずり回って、どうにか荷物を預け直しました。もし時間に余裕がなく、タグの間違いにも気付かずにいたら、ロストバゲージになるところでした。　

　運悪くロストバゲージに遭ってしまったら、まずは「ロスト＆ファウンド」カウンターを探してください。クレームタグと航空券を提示し、荷物を宿泊ホテルに届けてもらうよう頼みます。たいていは一日か二日で、手元に届けられます。　

　前回の旅行のクレームタグが付いたままになっていると、ロストバゲージの原因になることがあります。　古いタグは必ず取り外しておくことです。チェックインの時に、もらったクレームタグをすぐに確認することも大切。　　

それでも、飛行機が遅れて荷物の積み換えが間に合わなかったり、ほかの荷物にまぎれて別の国へ行ったりすることもあるので、完全には防ぎようがありません。　

　友人はフランスでロストバゲージに遭い、歯ブラシも着替えもないままで二日間過ごすはめに。万一のときに備え、一泊分の下着や洗面道具、化粧品などは、機内に持ち込んでおきましょう。荷物に名札を付けることもお忘れなく。　
到着地のターンテーブルで自分の荷物を無事に受け取った瞬間は、何となくほっとするものです。

（旅行用品専門店ボン・ボヤージュ店長・和泉勝美）
（熊日日々新聞・夕刊２０００年１０月４日号掲載）

ボン・ボヤージュお薦め旅行鞄（旅のかたちに合わせてお使い下さい）

グッドデザイン賞受賞

MADE IN JAPAN

今話題の！

TITAN・XENON