ボン・ボヤージュ便り

写真のマナー


写真撮影にもマナーが大事

 旅にカメラはつきもの。私も写真は大好きで、日本人の習性なのか、旅行先の風景をはじめ、ホテルやレストランの食事、乗り物など、何でもかんでもカメラに収めたくなってしまいます。ですが、海外では写真撮影にもマナーやルールがあります。
 例えば、外国の美術館や博物館では、撮影はOKでも、ストロボは禁止されているケースが多いのです。暗い場所で自動的に発行するカメラの場合は、館内では発光禁止モードに切り替えておきましょう。
 教会や寺院は、ステンドグラスやキャンドルの雰囲気が素晴らしく、写真に残したくなるものですが、そこは人々の祈りの場。地元の人の邪魔をしたり反感を買ったりしないよう、十分な配慮が必要です。

 と、偉そうなことを書いている私ですが、こんな失敗も。ギリシャの国立博物館のポセイドン像の前で、ポセイドン像のポーズを真似て写真を撮っていたところ、係員に注意されてしまいました。ギリシャ語だったのでよく分からないまま謝ったのですが、どうやら、おちゃらけて写真を撮ってはいけない、ということだったようです。

 軍事施設や国境、空港の出入国審査の場所などの撮影を禁じている国も多いようです。これはウィーン在住のガイドさんに聞いた話です。あるツアーに参加していた日本人のおじさんが、空港警備のため銃を肩に担いだ軍服姿の兵士の前に、いきなり駆け寄ってカメラを構えたところ、銃を突き付けられたそうです。ガイドさんはその時、体中の血が凍りつくほど怖かったと語っていました。
 外国の兵士は、スパイ映画や戦争映画の登場人物のように格好いいので、写真に撮って友人に見せてやろうという気持ちも分かります。しかし、そこは平和ボケした日本でも映画の世界でもないのですから、冗談では済まされません。スパイ容疑で逮捕されることだってあるそうです。
 その場所で写真を撮ってもいいかどうかは、事前にガイドさんたちに確認した方が無難です。そして、撮影できない場合は、心の中のアルバムに焼き付けておくことにしましょう。 (旅行用品専門店ボン・ボヤージュ 店長・和泉勝美)

(熊日日々新聞・夕刊2000年12月13日号掲載)


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